2006年 10月 10日
快晴。 結局、今回の北京滞在中はすべて晴れ 心配した寒さも感じることなくずっと快適にすごせたのは幸運だ。 明日は早朝の便で日本へ帰国するので、今日が最後の日。 最後にもう一度ホテルを移る。 混雑していてこの日しか空かなかったホテルなのだが せっかくなので一日だけ泊まることにしたのだ。 歩いて5分ほどのところにある竹園賓館は華やかな雰囲気がある。 スタッフのにこやかな挨拶に迎えられ、まだ朝の9時なので 荷物だけ預かってもらおうとフロントに行くと、すんなり部屋に通してくれた。 水周りの設備のスペースががゆったりととられた 近代的で快適な落ち着いた部屋だ。 ホテル内を散歩しているとスタッフがせわしなく働いている。 しかもなんだかうきうきと華やいでいる。 どうやら今日は結婚パーティーが行われるようだ。 中庭に大きな柘榴の木があり実がたわわに生っている。 最終日ということはあまり考えないことにして、行きたいところを思い浮かべて 地鉄に乗り、日用品を扱う東郊市場へ行って見ることにする。 とても大きな市場のようだが、いったいどこまで続いているのだろうか。 焼き栗を食べながら雑然とした市場内を歩く。 それにしても私は栗を食べるのが下手だ。 金魚や動物のエサや穀物の店の集まりを通りすぎると、お祈り道具屋、 そして調理器具を扱う店の通りが延々と続く。 商品はどれも少し古びた感じで、山のように積まれている。 そっけないほどシンプルな食器は好みで、 食堂をやるならこういう食器がいいかな、と妄想が広がる。 お店の人は声はかけるがしつこい営業はない。観光客はあまり相手にしないのだろう。 別棟に移るとお茶屋がずらりと並んでいて、あちこちで試飲の誘いの声がかかる。 小さい子がお茶の練習をしている。 ロットが大きいので買えないのだが、パッケージを見るのが楽しい。 さらに進むと、生鮮食品売り場。 半身にしただけの肉が吊り下がり、ざくざくさばかれている。 蟹、海老、魚の種類も様々だが、中でもこのとても細長い魚が人気のようだ。 野菜と果物はオープンな作りの場所にあり、お店の人のくつろいだ雰囲気が印象的。 夏から秋にかけての野菜が山盛りだ。 すでに大きく正午を回っている。 ずいぶん長居をしてしまって焦るが、でもなんだか市場から抜け出せない。 食料品店で兄さんに魚肉ソーセージをもらう愛想の良い猫。 愛されてるなー。 お国柄の出るデコレーションケーキを見るのも、旅の楽しみなのだ。 さすがに中国は期待をうらぎらないグッド・デザインの宝庫です。 ようやく市場脱出。振り向けばカラフルなアパートがそびえたっている。 ローカルな雰囲気の市場との大きなコントラストが印象的。 さて、朝から栗しか食べていないので、お昼はおいしいものを食べよう。 北京で最後の昼食なので、豪華な店での北京ダックか、宮廷料理? 蟹と海老というのも捨てがたい・・・、と考えていたいが 目に付いた店の飲茶にふいに惹かれて、一瞬で吸い込まれる。 小姐に聞かれるがままにビールを頼み、迷いに迷って4品注文する。 落ち着いた店内はやや高級な感じで料理も期待できそうだ。 そしてからっぽのお腹で味わった、韮餃子(半分食べたところ)、海老蒸餃子、焼豚腸粉。 好きなものばかりとういこともあるが、美味しくてほろりとする。 最後に、焼鴨入りのちまき。蓮の葉でくるまれている。 おいしゅうございました。 昼寝でもしたいくらいだが、先延ばしにしてさらに忘れていたお土産探しのために すぐ近くの百貨店に向かうが、さっぱりぴんと来ないので諦めムードが漂う。 気を取り直して。 自分用にCDが欲しいので東方新天地へ行くが、人の多さに酔いしばしぐったりと休憩…。 しかしCD屋に入ってしまえば復活して、2時間半があっという間に過ぎる。 いろいろなDVDとCDを手にうきうきと店を後にし、 すぐ隣のスーパーマーケットでお土産用のお菓子をどっさりまとめ買い。 月餅にしようかと思ったけれど、あまり受けなさそうなので却下。 さらに王府井で試飲しつつお土産のお茶もたくさん買う。 これでお土産は大丈夫。ほっ。 とっぷりと日が暮れて土曜日の王府井は再び盛り上がっている。 オリンピックも一応盛り上がっているみたい。 明日は早朝に帰るだけなのを思い出し、しょんぼりしかけてきたので 夕飯は景気よく羊しゃぶしゃぶ。しかも羊セットに。 スープは辛くて熱い麻辣味を選ぶ。 燕北の商品にはオリンピックのマークがよく入っている。 いい加減にホテルに戻って荷造りをしないといけないのだが 美食坊夜市をふらふらと見学。 そして時計の時間に驚いてタクシーで帰館。 明日は午前9時半のフライトなので、フロントでチェックアウトの手続きと タクシーの手配をしてもらう。 7時に空港着予定なので、6時20分にタクシーに来てもらい 念のためモーニングコールも6時に入れてもらうことにする。 私は朝起きるのが大変苦手だ。 荷造りは10分で終わり、することもないので桃を食べる。 初めて食べる平たい桃は歯ごたえがあって青い味。 本当に明日帰るの?と実感が湧かず、ごろごろしながら夜は更けてゆく。 >> 11日目につづく
by loquat_photo
| 2006-10-10 00:00
| 2006年北京の旅
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